2015年11月29日

しんかんせんだいばくは。

宇津井健、山本圭が熱い!千葉真一こゆい。

ヤン・デ・ボン作品『スピード』のお手本となった(でも脚本家は黒澤明原案の『暴走機関車』がヒントになったとしてるけど)映画。結構豪華キャストで。志穂美悦子の無駄使い。多岐川裕美でてたんか。つか彼女たちよりも十勝花子が出まくっていたのだが。

この作品は時代背景を見ると面白いかもね。

5億3000万円の制作費は東映の作品において過去最大の金額と言われ、監督の佐藤純弥は2002年のトークショーで「現在(2002年)の貨幣価値なら20億円くらいでないか」と述べている。

当時の洋画のトレンドだったパニック系アクションの製作に乗り出した第一作目ということもあり、業界からも注目を集めた。

しかし、日本国有鉄道(国鉄)に実物の新幹線の撮影協力を交渉したところ、安全を謳い文句にしていた国鉄サイドは刺激的な映画のタイトルに難色を示し、「『新幹線大爆破』という映画のタイトルでは新幹線のイメージが悪くなるので、『新幹線危機一髪』というタイトルへ変えるなら撮影に協力しても良い」とタイトルの変更を要求する。しかし岡田(当時の東映社長)がOKを出さず、「何としても"新幹線大爆破"でいけ」と号令を出すまでに至ったものの交渉が決裂。最終的に国鉄からの撮影協力は得ることができず、ロケーション撮影は不可能となったため、岡田が「隠し撮りとミニチュア撮影の合成で行け」と命令を出し、急ピッチで撮影に入った(詳細は後述)。
Wiki

これ読むと社運をかけて臨んだ様子がわかる(でも結果的にはコケちゃったのね。面白かったのに。海外の評価は高かったようです)。新幹線がメインなのに国鉄の協力を得ないまま撮影続行というのは凄い。国鉄側からすれば「大爆破」なんてタイトルはイメージ悪くなる一方だしねぇ。

これはホンの一部だけどエピソードを読むにつれ「すごいなぁ」と思わずにはいられない。ごぜじゅう企画でやるような古めな作品はwiki読んで予習しとくと尚面白くなるかもしれないね。

制作費がかかりすぎて高倉健のギャラは通常の半分というのが(ギャラの半分と成功報酬のパーセンテージを貰うというカタチだそうです)。菅原文太にもオファーが来たが「これは新幹線が主役だ」という理由で断られたのも納得。『新幹線大爆破』がコケたのでその穴埋めの作品(『トラック野郎』)がヒットしたのは皮肉なもんだねぇ。

どうしてこんな面白い作品がコケたのか?と思ったら当時はまだ都市部に新幹線が開通していたばかりなので東北地方や北海道とかはイマイチな興行成績だったとか。時代だねぇ。

当時の高倉健といえば任侠映画か「網走番外地」シリーズで人気を博したのだがこの『新幹線大爆破』で見事にイメチェンを果たした(というか役の幅が広がった)感じ。この作品から「不器用な男」を演じるようになったのか。でも格好いいなぁ。

で、この作品。鉄ちゃん(鉄道マニア)が喜びそうな仕様なんですw。先ほど書いたように国鉄からの協力は得られないのでゲリラ撮影や新幹線映像はよそから貰ってきて編集したという言わば「やっつけ仕事」みたいなもん。でも手抜きはしてないみたいな感じ。もう凄いですよ。あの管制室は海外からの視察ということにして外人さんの俳優さんに隠し撮りさせたとか・・そりゃ出禁にもなるわな(東映は3年間出入り禁止になったそうです)。

たしかに爆破シーンのミニチュアはしょぼかったけど「こんなもんでしょー」という感じ。ストーリーだな。うん。山本圭が警察の追われて線路に逃げ込むシーンは西武鉄道だそうです。ま、新幹線出てなかったら鉄道会社は他にもあるんだしね。こういう間違い探しな部分も鉄ちゃん喜びそうですね。

やはりどうしてもヤン・デ・ボン『スピード』を思い出しちゃうんで。『スピード』はバスなので行動範囲が広まってたけど『新幹線大爆破』はレール上のみという制約がありますからねぇ。もう時速落とさずにポイント切り替えるとかハラハラドキドキ。新幹線が上り線、下り線に同じ方向に走ってるのを見て「あ、『スピード』でこういうシーンあったよね」とまたドキドキ。やっぱり『新幹線大爆破』は元ネタなのかなぁ(そういう説もあるそうです)。

とっても面白かったよ。なんでコケたのか不思議なくらい。海外(特にフランスでは今まで邦画は単館扱いだったそうです)では大ヒットしたのが良かったね!
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2015年10月31日

さらばともよ。


うーん。まんだむ。

ブロンソンといえばこの「マンダム」とチャウチャウ犬しか思い浮かばない(似てるよね。チャウチャウ犬に)。

「さらば友よ」に関する感想・評価 / coco 映画レビュー
ごぜじゅう企画の作品は映画評論家さんたちが選ぶのだけあって満足度高いのだが。「普通」評価してしまった自分が下げてしまったかw。ブロンソンは大好きなんだけどね。格好いいし。

ブロンソン、悪役を中心に長い下積み時代を経てこの『さらば友よ』でブレイクしたとか。主演のアラン・ドロンは当時、押しも押されもせぬトップスターだから相乗効果かしらん。悪役オーラが滲み出ていました。でも「悪党」いうよりは「チョイ悪おやじ」的な。だから人気あるんだよね。

つかプロップ(ブロンソン)に「一緒に仕事をしないか?」と誘われたら断りますよ。ふつーは。だって危なそうな匂いがするもの。そういえばブロンソンの出演している作品はB級が多いね。だから『さらば友よ』を「普通」にしたのではないのだが。なんか前半チンタラしてたのね。後半の金庫破りから俄然面白くなる。ああ、男臭い。

それにちょっと腑に落ちなかったのが。イザベル(オルガ・ジョルジュ・ピコ)にバラン(アラン・ドロン)が金庫破りを頼まれるんだけど。「債権を金庫に戻す」って何だよ?健康診断云々よりもそっちのほうが重要じゃないか?疑問に思えよ(ま、なんでバランが引き受けたのか後半わかりますが)。

それと。重要参考人として警察がバランを捕まえようとしますが(殺人に使われた銃がバランのものだし)。
真犯人がバランでないとわかるとプロップだけしょっぴきますか。そうですか。あんだけ必死に捕まえようとしてたんだから事情調書ぐらい取らないのかな?それに真犯人とのつながりがわからないままプロップ逮捕というのは・・おかしいのでは?

ま、ラストのオチがやりたかったような映画でしたな。他人のふりしてプロップのタバコに火を点けるバラン。格好いいなぁ。

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2015年10月15日

あかひげ。

coco.映画レビューに『赤ひげ』の感想書いたら。久しぶりにごぜじゅうアカウントにリツイートされました。
ハッシュタグ使わなくともごぜじゅうなかのひとが見つけてくれるんだが運だね(ハッシュタグ使っても運だけどw)。

「赤ひげ」に関する感想・評価 / coco 映画レビュー
満足度100パーセント。まぁ、ごぜじゅう企画でやる作品は映画評論家たちが本気で選んだやつばかりだから評価高いのだが。

毎年ごぜじゅう企画の作品を上映するのだが特に人気のある作品(見た人が選ぶのかな?)は何度もやるのです。『ニュー・シネマ・パラダイス』『サウンド・オブ・ミュージック』『ひまわり』『ショーシャンクの空に』などなど。

去年は邦画も上映したし(邦画も名作あるのに・・と思っていたらw)。今回の『赤ひげ』も人気出そう。世界のクロサワだもんね。それにしてもだ。黒澤ファンが最も好きな『七人の侍』『生きる』『天国と地獄』がないのは映画評論家たちがわざと外しているとしか思えない。今年は『スター・ウォーズ』の新作が公開されるのでその元ネタでもある『隠し砦の三悪人』のほうが良かったのに。

それはそれとして。初期の頃の黒澤作品は完璧だわ。この『赤ひげ』もそう。赤ひげ役の三船敏郎が格好良すぎだし加山雄三は若すぎるし(今の面影はあるものの微妙。ま、『居残り佐平次』の岡田真澄よりはマシか)。

演出も凝っているし(少し小津作品入ってるかな)。出演陣が皆いい味出してるしテンポもいいし飽きのこない作りになっております。wiki読んだら黒澤監督かなり力を入れたみたい。3時間5分という途中休憩交えての作品でしたが全然苦になりませんでした。さすが巨匠や。

黒澤明監督は「日本映画の危機が叫ばれているが、それを救うものは映画を創る人々の情熱と誠実以外にはない。私は、この『赤ひげ』という作品の中にスタッフ全員の力をギリギリまで絞り出してもらう。そして映画の可能性をギリギリまで追ってみる。」という熱意で、当時のどの日本映画よりも長い2年の歳月をかけて映画化した。完成した作品を観た山本周五郎をして「原作よりいい」と言わしめ、興行も大ヒットを収めた。
Wiki

だ、そうです。原作者が褒めたのかぁ(『砂の器』も松本清張が褒めたよね)。

もうね。各エピソードが秀逸なんですよ。「ハズレくじなし」という感じで。感動の嵐。クスクスす笑えるシーンもあったり観客の心を鷲掴みですよ。こりゃ大ヒットして当然だわな。

主人公「赤ひげ」役の三船敏郎は白黒映画にもかかわらず、本当にひげを赤く染めた。なお、劇中では薬品のため赤っぽく変色しているという説明がされるが、原作では「ひげが赤いわけではないのに何故か赤ひげと呼ばれている」という設定である。三船は髪の毛と髭を自分で脱色したが、この薬品は皮膚や髪を傷め、使うたびに気分が悪くなったという。それを1年半もの間続けている。

このエピソードだけでもすげー。当時の髪染めなんかは今とは違い質も悪かったのでは?というか髪染めた人いるのかなぁ。劇中で赤ひげ先生は何度もヒゲを触るが「クセ」というよりも「痒かった」からかも知れないねぇ。

とにかく。面白い作品でした。みんな貧乏が悪いんや(涙)。
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2015年10月03日

9月の鑑賞メーター。

9月の鑑賞メーター
観たビデオの数:13本
観た鑑賞時間:1580分

サンセット大通り [DVD]サンセット大通り [DVD]
ただただグロリア・スワンソンの存在感がパネェ。「イヴの総て」と合わせて見たい(この年のアカデミー賞は「サンセット〜」が脚本賞だけ)。つかビリー・ワイルダー監督幅広いなぁ。
鑑賞日:09月30日 監督:ビリー・ワイルダー
波の数だけ抱きしめて [DVD]波の数だけ抱きしめて [DVD]
鑑賞日:09月23日 監督:馬場康夫
リーサル・ウェポン [DVD]リーサル・ウェポン [DVD]
メルギブだったら「マッドマックス」よりもコレだな。
鑑賞日:09月21日 監督:リチャード・ドナー
サイコ [DVD]サイコ [DVD]
ヒッチコック作品の中では鼻血が出るほど有名。サイコの裏話的な『ヒッチコック』を見ると感慨深い。映画会社には「こんなB級スリラーに金を払えるか」と却下されたので自費制作とかラスト30分は劇場に入れない制限をしたり。結構工夫しているなぁ。
鑑賞日:09月21日 監督:アルフレッド・ヒッチコック
八つ墓村 [DVD]八つ墓村 [DVD]
金田一耕助シリーズの映画はこれと『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』がベスト。昔起きた村人惨殺の事件は興味がある人は『丑三つの村』も見るとよし。
鑑賞日:09月17日 監督:野村芳太郎
ディア・ハンター [DVD]ディア・ハンター [DVD]
デ・ニーロは職人さんだね。あまりにも救われないラストに唖然。あんな体験したら壊れちゃうわな。
鑑賞日:09月17日 監督:マイケル・チミノ
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイションミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
この監督さん、デ・パルマ版のファンなのではないかと思った。前作の「不可能を可能にする」無茶ぶりアクションと1作目の頭脳戦を足したような感じ。
鑑賞日:09月16日 監督:クリストファー・マッカリー
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) [Blu-ray]バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) [Blu-ray]
みんな演技達者なのにひときわ目立つのがエドワード・ノートン。演出もすごくいいし。主人公が演劇評論家にコケにされて「こんな表現、誰にでも書ける」と怒っちゃうシーンは劇場版『進撃の巨人』の脚本書いた町山智浩を思い出した。だから彼は自分と重なっちゃうこの映画が好きなんだ。
鑑賞日:09月09日 監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ
A.I. [DVD]A.I. [DVD]
前半がキューブリックで後半がスピルバーグなもんだからラストはピノキオ(スピちゃんは大のピノキオ好き。『未知との遭遇』のエンディング曲に使ったくらいだから)。オズメント君の「ボクを守って」演技は手馴れているなぁ。
鑑賞日:09月06日 監督:スティーブン・スピルバーグ
ゴーストバスターズ [DVD]ゴーストバスターズ [DVD]
お金かけたおバカ映画はこれが初めてかなぁ?あの主題歌は大ヒットしたね。ごーすとばすたーず♪
鑑賞日:09月06日 監督:アイバン・ライトマン
スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]
脇キャラも結構面白かった。づらづら兄弟が好きづら。
鑑賞日:09月05日 監督:矢口史靖
少年は残酷な弓を射る [DVD]少年は残酷な弓を射る [DVD]
エズラ・ミラーの悪意がほとばしったような表情が凄い。ティルダ・スウィントンは上手いねー。トマト祭り、トマトの缶詰、血という「赤」の演出は流石だ。
鑑賞日:09月02日 監督:リン・ラムジー
STAND BY ME ドラえもん(ブルーレイ通常版) [Blu-ray]STAND BY ME ドラえもん(ブルーレイ通常版) [Blu-ray]
ドラえもん総集編でした。それよりもスネちゃまの髪型が立体的でww。大人のスネちゃまはアフロヘアーwww。ジャイアンの「のび太のくせに生意気だぞ」は名言だよなぁ。
鑑賞日:09月01日 監督:八木竜一,山崎貴

鑑賞メーター

こんなもんやで。
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2015年09月15日

えでんのひがし。

「エデンの東」に関する感想・評価 / coco 映画レビュー

自分の中では3大名曲に入るほど大好き。もう曲を聴くだけで涙が(パブロフの犬かw)。名作と呼ばれるものは相乗効果で曲もヒットするのだ。ちなみに残り2曲は『風と共に去りぬ』『ライムライト』です。タイトルを知らなくとも聞いたことのある人も多いはず。そのくらい鼻血が出るほど有名です。

えっ。タイトルだけじゃわからない?


ジェームズ・ディーンいうと何故か小森のおばちゃま思い出す。そして「小森のおば、おば、おばけちゃまよ」という片岡鶴太郎もw。


何もかも壮大なテーマ曲。原作は聖書に次ぐ大ベストセラーというのも納得。主演のビビアン・リーはスカーレット役のために生まれてきたようなもんですな。


ええ曲やぁ。この映画も名言多いんだよね。でも自分はそれほど好きな作品ではないけど(チャップリン作品の中で一番好きなのは『街の灯』『キッド』)。



でもって。ごぜじゅう企画で観た『エデンの東』。これもリバイバル上映されることもあり。いやぁ、名作は時代は感じても古くならないね。何度見ても感動。もうキャル(ジェームズ・ディーン)が可哀想で可哀想で。なんで愛してあげないんだよ!こんなに親から愛されようと懸命なのに!ぷんすか。「もう父さんの愛は要らない」と心を閉ざすキャルに涙。

ああ、哀しい。無償の愛を得られるのは血を分けた親だけなのに。それなのに・・お父ちゃんたら・・

この作品って一言でいっちゃえば「ひとつ屋根の上で暮らしているのに本音を語ることもしなかった親子のたどる末路」なんだよね。確かにお父ちゃんのアダムは聖人であるがそれゆえに本音と建前が普通の人とは違い真逆なんだと思った。キャルに「お前の気持ちは嬉しいが戦争で儲けた金はいらない。返しなさい」と言うけどそれ微妙に違うよね?『アイアンマン』のトニー・スタークならわかるけどキャルはまっとうな商売をしただけだし。「戦争で儲けた」というのは確かにそうだけど自分の子供を悪人扱いしてしまうのは如何なものかと。

それにキャルの兄アロンもちょっと「兄弟特有のいやらしさ」が出てると思った。キャルが居るのに恋人といちゃいちゃしてたり父親の誕生日に婚約発表してキャルより褒められたり。あれじゃキャルの居場所がないじゃないか!ぷんすか。

やっとラスト本音を吐くのですが。「覆水盆に返らず」とはまさにこの事なり。お兄さん、お父ちゃんのアダムより聖人になりきれてないね。お父ちゃんのお気に入りに過ぎなかっただけか。

それにしても。ジェームズ・ディーンはまさに嵌り役だなぁ。あの上目遣いは男でもグッとくるぜ。若き日のアラン・ドロンも上目遣いが上手かったなぁ。まるで「捨てられた子犬」のような目をするのね。その仕草が日本人受けしたのだろうけど。
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